『クビアカツヤカミキリ』って知っていますか?
クビアカツヤカミキリは、日本で2012年に愛知県で最初の被害が確認されましたが、その後、埼玉県、徳島県、群馬県など11都府県(2021年3月末現在)に侵入してサクラ並木や果樹園などに大きな被害をもたらしており、2018年1月に「特定外来生物」に指定されました。クビアカツヤカミキリの被害や生息域が徐々に拡大しています。
クビアカツヤカミキリは、サクラやモモ、ウメ、リンゴ、カキなどのバラ科の樹木に寄生し、幼虫が樹木の内部を食べて枯らしてしまいます。被害木は根元から伐採するしかありません。
森林内への影響は確認されていませんが、森林に被害が及ぶと急速に被害が拡大すると予想されています。
クビアカツヤカミキリは繁殖力や拡散能力が高く、被害を食い止めるためには早期発見・早期防除が不可欠です。その繁殖力は雌一匹が日本の在来カミキリ類(松くい虫で知られるマツノマダラカミキリなど)の10倍とされる約千個の卵を産み、幼虫は幹の深くに潜行するため捕獲が難しく、2~3年かけて成長し、蛹になります。成虫は5月末から8月に発生し、すぐに繁殖を開始します。
また、特定外来生物を販売、飼育、運搬するなどの行為は、法律により規制されておりますのでご注意下さい。
※もし、クビアカツヤカミキリを見付けた場合は、最寄りの地域振興局森づくり推進課へお知らせ下さい。